なすの種類一覧|特徴と食べ方の違い

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なすには、長なす、米なす、水なす、白なす、丸なす、小なすなど、さまざまな種類があります。

見た目の違いだけでなく、皮のやわらかさ、果肉の食感、水分量、向いている料理も少しずつ違います。

この記事では、日本でよく見かけるなすの種類を中心に、特徴や食べ方の違いをわかりやすく紹介します。後半では、世界で食べられているなすや、有名ななす料理についてもまとめます。

目次

この記事でわかること

  • なすの主な種類
  • 種類ごとの特徴と食べ方
  • 長なす・米なす・水なす・白なすの違い
  • 家庭菜園で育てやすいなす
  • 世界のなすと有名ななす料理
めあり

なすは「どれも同じように見える野菜」と思われがちですが、実はかなり個性があります。焼くとおいしいなす、漬物に向くなす、加熱でとろっとするなす。違いを知ると、料理も家庭菜園もぐっと楽しくなります。

なすにはどんな種類がある?

なすは、形や大きさ、色、果肉の食感によってさまざまな種類に分けられます。

代表的なものは、次のような種類です。

種類特徴向いている食べ方
千両なすスーパーでよく見かける中長タイプ炒め物、煮びたし、揚げ物
長なす細長く、加熱するとやわらかい焼きなす、炒め物
米なす大きく肉厚田楽、ステーキ風、グリル
水なすみずみずしく、皮がやわらかい浅漬け、サラダ
丸なす丸く肉厚田楽、煮物、揚げ物
白なす白い皮が特徴。加熱でとろっとしやすいグリル、ステーキ風
小なす小ぶりで漬物向き浅漬け、ぬか漬け
賀茂なす京都の伝統野菜として知られる丸なす田楽、煮物

なすは品種や産地によって特徴が異なります。農林水産省も、品種や作型、地域の組み合わせによって一年中なすが作られていると説明しています。

日本でよく食べられるなすの種類一覧

ここからは、日本でよく見かけるなすの種類を紹介します。

千両なす

一般的な中長タイプの千両なす
千両なすは、スーパーでもよく見かける定番のなすで、幅広い料理に使いやすい種類です。

千両なすは、日本でよく流通している中長タイプのなすです。

スーパーで一般的に見かけるなすは、このタイプに近いものが多いです。皮は濃い紫色でツヤがあり、炒め物、煮びたし、揚げ物など幅広い料理に使いやすい万能型です。

向いている料理

  • なすの煮びたし
  • なす味噌炒め
  • 揚げなす
  • カレー
  • 麻婆なす風の炒め物

家庭料理で迷ったら、まずはこのタイプを選ぶと使いやすいです。

長なす

細長い形の長なす
長なすは細長い形が特徴で、焼きなすや炒め物によく使われます。

長なすは、名前の通り細長い形をしたなすです。

タキイ種苗の品種紹介でも、長なすには「筑陽」「黒陽」「長者」などさまざまな品種があり、焼きなすなどに向くやわらかい肉質のものが紹介されています。

向いている料理

  • 焼きなす
  • 炒め物
  • 揚げびたし
  • 蒸しなす
  • 味噌炒め

長なすは加熱するとやわらかくなりやすいので、焼きなすや炒め物に向いています。

米なす

大きく丸みのある米なす
米なすは大きく肉厚で、田楽やステーキ風の料理に向いています。

米なすは、大きくて丸みのある肉厚ななすです。

果肉がしっかりしているため、焼いても形が崩れにくく、田楽やステーキ風の料理に向いています。オレンジページでは、米なすについて大きな卵形で、果皮が堅く、肉質が緻密なタイプとして紹介しています。

向いている料理

  • なす田楽
  • なすステーキ
  • グリル
  • オーブン焼き
  • 味噌チーズ焼き風

ヴィーガン料理にするなら、厚めに切って焼き、味噌だれやしょうゆ麹、にんにく醤油を合わせると満足感が出ます。

水なす

丸みのある紫色の水なす
なす
水なすはみずみずしく、皮がやわらかいため、浅漬けやサラダ感覚の食べ方にも向いています。

水なすは、水分が多く、みずみずしい食感が特徴のなすです。

大阪の泉州水なすは、農林水産省の地理的表示保護制度にも登録されており、果皮と果肉がやわらかく、ほのかな甘みがあり、あくが少ないことが特徴とされています。

向いている料理

  • 浅漬け
  • ぬか漬け
  • サラダ
  • 和え物
  • 手で割いて食べる生食風の料理

水なすは、加熱料理よりも、みずみずしさを生かす食べ方に向いています。

丸なす

丸い形の丸なす
丸なすは肉厚で食べごたえがあり、田楽や煮物に使いやすい種類です。

丸なすは、丸い形をした肉厚ななすです。

果肉がしっかりしているものが多く、煮物や田楽、揚げ物に向いています。地域の伝統野菜として栽培されているものもあり、見た目にも存在感があります。

向いている料理

  • なす田楽
  • 煮物
  • 揚げなす
  • 蒸しなす
  • 味噌焼き

丸なすは、じっくり火を通す料理に使うと、果肉の食感を楽しみやすいです。

白なす

白い皮が特徴の白なす
白なすは、加熱するととろっとした食感になりやすく、焼き物やグリルに向いています。

白なすは、皮が白いなすです。

見た目は淡い色ですが、加熱するととろっとした食感になりやすいものが多く、焼き物やグリルに向いています。ラッコキーワードでも「白ナス 種類」は検索数があり、読者の関心が高そうな小テーマです。

向いている料理

  • 白なすステーキ
  • グリル
  • 味噌焼き
  • 揚げびたし
  • オーブン焼き

白なすは見た目のインパクトがあるので、家庭菜園で育てても楽しい種類です。

家庭菜園で変わったなすを育ててみたい方は、白なすや長なすの種を探してみるのも楽しいです。
なすの種をAmazonで見る

小なす

小ぶりな小なす
小なすはサイズが小さく、浅漬けやぬか漬けなどの漬物に向いています。

小なすは、小ぶりなサイズのなすです。

丸ごと漬けやすく、浅漬けやぬか漬けに向いています。実が小さいため、食卓にそのまま出しやすいのも魅力です。

向いている料理

  • 浅漬け
  • ぬか漬け
  • 辛子漬け
  • 丸ごとの煮物

小なすは、料理というより「漬物にして楽しむなす」というイメージで覚えるとわかりやすいです。

賀茂なす

丸く大きな賀茂なす
賀茂なすは京都の伝統野菜として知られ、肉厚で田楽に向く丸なすの一種です。

賀茂なすは、京都の伝統野菜として知られる丸いなすです。

肉厚で煮崩れしにくく、田楽などに使われることが多いです。見た目も立派なので、特別感のある料理に向いています。

向いている料理

  • 賀茂なす田楽
  • 煮物
  • 揚げ物
  • 味噌焼き

手に入りやすさは地域によって違いますが、見かけたら試してみたいなすです。

種類別・なすの特徴と食べ方の違い

なすは、種類によって向いている食べ方が違います。

焼きなすに向く種類

焼きなすには、長なすや白なすが向いています。

加熱するとやわらかくなりやすく、とろっとした食感を楽しめるからです。

おすすめの種類

  • 長なす
  • 白なす
  • 千両なす

田楽に向く種類

田楽には、米なすや丸なすが向いています。

肉厚で、味噌だれをのせても存在感があります。

おすすめの種類

  • 米なす
  • 丸なす
  • 賀茂なす

漬物に向く種類

漬物には、水なすや小なすが向いています。

水なすはみずみずしく、小なすは丸ごと漬けやすいのが特徴です。JA大阪泉州も、水なすは水分が多く、やわらかく、あくが少なく、生でも食べられると説明しています。

おすすめの種類

  • 水なす
  • 小なす
  • 長なす

炒め物に向く種類

炒め物には、千両なすや長なすが使いやすいです。

皮と果肉のバランスがよく、火の通りも比較的よいため、普段の料理に取り入れやすいです。

おすすめの種類

  • 千両なす
  • 長なす
  • 白なす

家庭菜園で育てやすいなすの種類

家庭菜園で育てるなら、まずは一般的な中長なすや長なすが扱いやすいです。

理由は、苗が手に入りやすく、育て方の情報も多いからです。

初心者の方は、次のような視点で選ぶと失敗しにくくなります。

  • 苗が手に入りやすい
  • 育て方の情報が多い
  • 実が大きくなりすぎない
  • 支柱で支えやすい
  • 自分がよく食べる料理に使いやすい

プランターで育てるなら、いきなり珍しい品種に挑戦するより、まずは育てやすい中長タイプから始めるのがおすすめです。

ナスのプランター栽培については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

世界のなす

なすは、日本だけでなく世界各地で食べられている野菜です。

農林水産省によると、なすはインド東部で生まれたと考えられており、西へ向かったものは古代ペルシャやアラビア半島へ、東へ向かったものは東南アジアや中国へ広がったとされています。

ヨーロッパでは13〜15世紀ごろに地中海沿岸で作られるようになったとも説明されています。

世界のなすは、日本でよく見かける濃い紫色の中長なすだけではありません。
緑色の丸いなす、白っぽいなす、紫と白の縞模様が入ったなすなど、見た目にもかなり個性があります。

緑色の縞模様が入ったタイの丸なす
タイでは、丸くて小ぶりな緑色のなすが使われることがあり、グリーンカレーなどにも登場します。
紫と白の縞模様が入った丸いなす
世界には、日本ではあまり見かけない縞模様のなすもあります。見た目の個性も、世界のなすのおもしろさのひとつです。
紫と白の縞模様が入った細長いなす
イタリアなどでは、縞模様の入ったなすが見られることもあり、グリルや煮込み料理にもよく使われます。

また、地域ごとに、なすの形や色の違いだけでなく、親しまれている料理にも特徴があります。

地域なすの特徴よく使われる料理
中国細長いなすが多い魚香茄子、炒め物
インド小型の丸なすや焼きなす料理に向く品種もあるベイガンバルタ、カレー
タイ丸い緑色の小型なすも使われるグリーンカレー
地中海・中東大きめのなすが使われることが多いババガヌーシュ、ムサカ
イタリア丸なすや縞模様のなすも見られるカポナータ、グリル
フランス南部地中海沿岸らしい野菜使いの中でなすもよく使われるラタトゥイユ

世界のなす料理

カポナータ

カポナータは、イタリア・シチリア周辺で親しまれるなす料理です。

なすを使ったイタリア料理カポナータ
カポナータは、イタリア・シチリア周辺で親しまれる、なすが主役の甘酸っぱい煮込み料理です。

なすを油で炒めたり揚げたりして、トマト、玉ねぎ、酢、甘みなどと合わせる料理として知られています。甘みと酸味のバランスが特徴で、冷めてもおいしく食べやすい料理です。

ヴィーガン向きポイント

  • なすが主役になる
  • 冷めてもおいしい
  • パンや豆料理と相性がよい

ババガヌーシュ

ババガヌーシュは、中東や地中海周辺で親しまれる、焼きなすを使ったディップです。

焼きなすを使った中東のディップ ババガヌーシュ
ババガヌーシュは、焼きなすを使って作る中東や地中海地域で親しまれるディップです。

焼いたなすに、タヒニ、レモン汁、にんにく、オリーブオイルなどを合わせて作ることが多く、香ばしさとなめらかな口当たりが魅力です。パンや野菜スティックと合わせやすく、植物性でも満足感を出しやすい料理です。

ヴィーガン向きポイント

  • 乳製品なしで作りやすい
  • パンや野菜スティックに合う
  • 焼きなすの香ばしさを楽しめる

ベイガンバルタ

ベイガンバルタは、インド料理で親しまれている焼きなすの料理です。

焼きなすを使ったインド料理 ベイガンバルタ
ベイガンバルタは、焼いたなすをつぶしてスパイスと合わせるインドのなす料理です。

焼いたなすをつぶし、スパイスや玉ねぎ、トマトなどと合わせて作ることが多く、ごはんやチャパティにもよく合います。なすのやわらかさとスパイスの風味を楽しめる、インドらしいなす料理です。

ラタトゥイユ

ラタトゥイユは、フランス南部で親しまれている野菜の煮込み料理です。

なす、ズッキーニ、トマト、パプリカなどを使うことが多く、植物性の材料だけでも作りやすい料理です。作り置きしやすく、パン、ごはん、パスタなどにも合わせやすいのが魅力です。

ヴィーガン向きポイント

  • 野菜だけで作りやすい
  • 作り置きしやすい
  • パンやごはん、パスタにも合う

ムサカ

ムサカは、ギリシャやバルカン半島、中東周辺で親しまれている、なすやじゃがいもを使った重ね焼き料理です。

一般的には肉や乳製品を使うレシピもありますが、植物性ミートや豆、豆乳ベシャメルなどを使えば、ヴィーガン風にもアレンジできます。地域によってさまざまな作り方があり、なす料理の代表格のひとつとして知られています。

魚香茄子

魚香茄子は、中国料理で知られるなすの炒め物です。

「魚香」と書きますが、名前の通り必ず魚を使うという意味ではなく、香味野菜や甘酸っぱい味付けを組み合わせた料理として知られています。家庭で作る場合は、動物性材料を使わずに、にんにく、しょうが、豆板醤、しょうゆ、酢、甘みなどで植物性にアレンジすることもできます。

めあり

世界のなすを見ていると、「なすはどこでも同じ」ではないことがよくわかります。見た目も食べ方もかなり幅があり、なすが世界各地の食文化に根づいているのがおもしろいところです。

なすの種類を選ぶときのポイント

なすを選ぶときは、料理に合わせて選ぶと使いやすくなります。

とろっと食べたいなら

  • 長なす
  • 白なす
  • 千両なす

焼きなす、炒め物、揚げびたしに向いています。

しっかりした食感を楽しみたいなら

  • 米なす
  • 丸なす
  • 賀茂なす

田楽、ステーキ風、グリルに向いています。

みずみずしさを楽しみたいなら

  • 水なす
  • 小なす

浅漬けやサラダ風の食べ方に向いています。

家庭菜園で育てたいなら

  • 中長なす
  • 長なす
  • 白なす

まずは苗が手に入りやすい種類から始めると安心です。

めあり

なすは、料理に合わせて選ぶと失敗しにくいです。田楽にするなら肉厚な米なす、焼きなすなら長なす、浅漬けなら水なす。なすの種類を知ると、スーパーの野菜売り場も少し楽しくなります。

まとめ

なすには、長なす、米なす、水なす、白なす、丸なす、小なすなど、さまざまな種類があります。

大切なのは、種類ごとの特徴に合わせて料理を選ぶことです。

  • 普段使いしやすい:千両なす
  • 焼きなすに向く:長なす
  • 田楽やステーキ風に向く:米なす、丸なす
  • 浅漬けやサラダに向く:水なす
  • 加熱でとろっとしやすい:白なす
  • 漬物に向く:小なす

なすは、日本だけでなく世界中で親しまれている野菜です。
カポナータ、ラタトゥイユ、ムサカ、ババガヌーシュ、ベイガンバルタなど、植物性でも楽しみやすい料理がたくさんあります。

いつものなす料理に少し飽きたら、種類を変えてみる。
それだけで、食感も味わいも少し変わります。

なすの種類を知ることは、料理をもっと自由に楽しむ第一歩ですね。

参考文献

この記事では、なすの種類・特徴・食文化について、以下の情報を参考にしました。

  • 農林水産省「ナスはどこからきたの?」
  • 農林水産省「ナスができるまで」
  • 農林水産省「泉州水なす」地理的表示保護制度登録情報
  • JA大阪泉州「泉州水なす」
  • タキイ種苗「こんなにバラエティー豊富!ナスの品種」
  • オレンジページ「なすの種類を知って、おいしく食べよう」
  • The Mediterranean Dish “Baba Ganoush Recipe”
  • Wikipedia “Moussaka”

※この記事にはAmazonアソシエイトリンクを利用しています。

🌿 最後まで読んでくださってありがとうございます。

🍀 少しでもお役に立てたら嬉しいです。

🪴「マイオーガニック ベジライフ」では、これからも自然とともに暮らすヒントをお届けしていきます。

この記事を書いた人
この記事を書いた人 めあり

めあり

IIN認定ヘルスコーチ|ヴィーガン歴20年以上|ジュニア野菜ソムリエ

ニューヨーク・カリフォルニアでの長年の暮らしを経て、現在は日本の自然豊かな環境で、犬と猫とともにプラントベースの食と暮らしを実践中。実体験と検証ベースで発信しています。

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