ピーマンには、一般的な緑ピーマンだけでなく、カラーピーマン、こどもピーマン、ジャンボピーマン、甘長ピーマン、パプリカなど、さまざまな種類があります。
種類によって、苦み、肉厚さ、甘み、向いている料理が少しずつ違います。
この記事では、ピーマンの主な種類と特徴、食べ方の違い、パプリカやししとうとの違い、さらに日本のピーマンと海外のgreen pepperの違いを、初心者にもわかりやすく紹介します。
この記事でわかること
- ピーマンの主な種類
- 種類ごとの特徴と食べ方
- 苦みが少ないピーマン
- ピーマンとパプリカの違い
- 家庭菜園で育てやすい種類
- 料理に合わせた選び方
めありピーマンは「苦い野菜」というイメージがありますが、種類によってかなり印象が変わります。肉厚で甘みがあるもの、細長くて炒め物に向くもの、子どもでも食べやすいように作られた品種もあります。
ピーマンにはどんな種類がある?
ピーマンは、ナス科トウガラシ属の野菜です。農林水産省は、ピーマンとパプリカは同じナス科トウガラシ属で、パプリカはカラフルで大型のピーマンの一種と説明しています。
代表的な種類をまとめると、次のようになります。
| 種類 | 特徴 | 向いている食べ方 |
|---|---|---|
| 一般的な緑ピーマン | スーパーでよく見る定番タイプ | 炒め物、肉詰め、焼き物 |
| カラーピーマン | 赤・黄・オレンジなど色つきのピーマン | サラダ、炒め物、グリル |
| こどもピーマン | 苦みやピーマン臭が少ない品種 | 素焼き、肉詰め、炒め物 |
| ジャンボピーマン | 大きく肉厚 | 肉詰め、グリル、ステーキ風 |
| 甘長ピーマン | 細長く、とうがらしに近い見た目 | 焼き物、炒め物、煮びたし |
| パプリカ | 大型で肉厚、甘みが強い | サラダ、マリネ、グリル |
| ししとう | 小さく細長い甘味とうがらし | 焼き物、天ぷら、炒め物 |
ピーマンの種類一覧
一般的な緑ピーマン
一般的な緑ピーマンは、スーパーで最もよく見かける定番タイプです。

未熟な状態で収穫されるため、緑色をしています。
シャキッとした食感と独特の青い香りがあり、炒め物、肉詰め、焼きピーマンなど幅広く使えます。
向いている料理
- ピーマンの詰め物
- 青椒肉絲風の炒め物
- 焼きピーマン
- 味噌炒め
- きんぴら風
カラーピーマン
カラーピーマンは、赤・黄・オレンジなど色のついたピーマンの総称として使われることがあります。

大型で肉厚なものはパプリカとして扱われることもあり、呼び方には少し幅があります。
見た目が明るく、料理の彩りに使いやすいのが魅力です。
農林水産省によると、ピーマンの未熟果は緑色で、完熟すると赤くなります。
一方、パプリカは完熟すると赤・黄・オレンジなどになります。
向いている料理
- サラダ
- 炒め物
- マリネ
- グリル
- 彩り野菜の副菜
こどもピーマン
こどもピーマンは、苦みやピーマン臭が少なく、食べやすさを意識して作られた品種です。

タキイ種苗の「ピー太郎」は、「ピーマンが苦手な子どもでもおいしく食べられるピーマン」をコンセプトに育成された品種で、苦みやピーマン臭が少なく、果肉が厚くジューシーと紹介されています。
向いている料理
- 素焼き
- 天ぷら
- 炒め物
- サラダ風
ピーマンが苦手な人や、子どもにも食べやすい種類を探している人に向いています。
ジャンボピーマン
ジャンボピーマンは、一般的なピーマンより大きく育つタイプの品種です。

大きいので中に具を詰めやすく、ピーマンの詰め物やグリルに向いています。
ボリュームが出るため、植物性ミートや豆腐そぼろを詰めても満足感が出しやすいです。
向いている料理
- ピーマンの詰め物
- グリル
- ステーキ風
- オーブン焼き
- 炒め物
甘長ピーマン
甘長ピーマンは、細長い形をしたピーマンの仲間です。

見た目はとうがらしに近いですが、辛みが少ないタイプが多く、焼いたり炒めたりして食べやすい野菜です。
細長いピーマンの種類を探している人には、このタイプが参考になります。
向いている料理
- 焼き甘長
- 煮びたし
- 炒め物
- 天ぷら
- しょうゆ焼き
パプリカ
パプリカは、大型で肉厚、甘みが強いピーマンの一種です。

農林水産省は、パプリカはピーマンに比べて苦味や青くささがなく、肉厚で甘みがあると説明しています。
向いている料理
- サラダ
- マリネ
- グリル
- ロースト
- 彩り炒め
生で食べても甘みを感じやすいので、サラダやマリネに向いています。
ししとう
ししとうは、ピーマンと同じくナス科トウガラシ属の仲間です。

ピーマンより細長く小ぶりで、丸ごと焼いたり、天ぷらにしたりすることが多い野菜です。
基本的には辛みが少ない野菜ですが、まれに辛いものが混じることもあります。
ピーマンとは料理での使い方が少し違い、ししとうは実を丸ごと楽しむことが多いです。
向いている料理
- 焼きししとう
- 天ぷら
- 炒め物
- 煮びたし
- しょうゆ炒め
ピーマンとパプリカの違い
ピーマンとパプリカは、どちらもナス科トウガラシ属です。
ただし、一般的には次のような違いがあります。
| 比較 | ピーマン | パプリカ |
|---|---|---|
| 大きさ | 小さめ〜中くらい | 大きめ |
| 果肉 | やや薄め | 肉厚 |
| 味 | 青くささや苦みを感じやすい | 甘みがあり苦みが少ない |
| 色 | 緑、完熟で赤 | 赤、黄、オレンジなど |
| 食べ方 | 炒め物、詰め物、焼き物 | サラダ、マリネ、グリル |
ざっくり言うと、ピーマンは青みのある香りが特徴、パプリカは甘みと肉厚感が特徴です。
日本のピーマンと海外のgreen pepperは同じ?
日本のピーマンと、アメリカでよく見かける green pepper は、同じナス科トウガラシ属の仲間です。
ただし、スーパーで見る野菜としては、かなり印象が違います。
日本のピーマンは、小ぶりでやや細長く、果肉が薄めです。炒め物や詰め物に使いやすく、独特の青い香りがあります。
一方、アメリカの green pepper は、一般的には大きくて肉厚な green bell pepper を指すことが多いです。ベル型でずんぐりしていて、日本の感覚では「緑色のパプリカ」に近い野菜です。

同じ「green pepper」と訳せそうでも、実際には見た目も食感もかなり違います。
めありアメリカのピーマン( green pepper) は大きくて肉厚で、日本のピーマンとは大きさも味もちがいますね。
韓国・中国・ヨーロッパのピーマンは?
海外のピーマン事情は、国によってかなり違います。
日本のような小ぶりのピーマンがそのまま一般的というより、ベル型のsweet pepper系や、細長い甘とうがらし・青唐辛子系が広く使われている地域も多いです。
| 地域 | よく見るタイプ | 日本のピーマンとの違い |
|---|---|---|
| 韓国 | 피망(ピマン)、청고추(青唐辛子)など | ピマンはベル型寄り。日常料理では細長い青唐辛子系も多い |
| 中国 | 青椒、甜椒、菜椒など | 青椒は文脈で幅があり、甜椒・菜椒はsweet pepper/bell pepper系 |
| ヨーロッパ | sweet pepper、bell pepper、pointed pepperなど | 大型ベル型や細長い甘いピーマンが多い |
| アメリカ | green bell pepper | 大きく肉厚で、緑色のパプリカに近い |
韓国では、청고추(チョンゴチュ) と呼ばれる青い唐辛子系の野菜がよく使われます。韓国料理サイトのMaangchiでは、韓国の青唐辛子には辛いものも辛くないものもあり、形は細長く、辛さはとてもマイルドなものから辛いものまで幅があると説明されています。
中国では、甜椒 が bell pepper / sweet pepper / capsicum の意味で使われ、同義語として 菜椒 なども挙げられています。日本でいう「ピーマン」に近い場面もありますが、言葉の使われ方は地域や料理によって幅があります。
ヨーロッパでは、国によって呼び方が異なりますが、イギリスのRHSは sweet peppers について、形によって bell peppers や pointed peppers と呼ばれると説明しています。つまり、ベル型だけでなく、細長い甘いピーマンも一般的です。
苦みが少ないピーマンはどれ?
苦みが少ないピーマンを選びたいなら、次のような種類がおすすめです。
- こどもピーマン
- パプリカ
- カラーピーマン
- 完熟した赤ピーマン
タキイ種苗のこどもピーマン「ピー太郎」は、苦みやピーマン臭が少ないことを特徴として紹介されています。
ピーマンの苦みが気になる場合は、種類だけでなく、調理法も工夫できます。
苦みをやわらげやすい食べ方
- 油で炒める
- じっくり焼く
- 縦切りにする
- 甘辛い味つけにする
- 味噌やごま、ナッツ系の味と合わせる
ピーマンの栄養価は?色によって違う?
ピーマンは、ビタミンCやβ-カロテン、カリウム、食物繊維などを含む野菜です。
日本食品標準成分表では、青ピーマンの生100gあたり、ビタミンCは76mg、β-カロテンは400μg、食物繊維は2.3g、カリウムは190mgとされています。
また、赤ピーマンの生100gあたりでは、ビタミンCは170mg、β-カロテンは940μgとされており、青ピーマンより多く含まれています。
| 種類 | 特徴的な栄養 |
|---|---|
| 青ピーマン | ビタミンC、β-カロテン、食物繊維、カリウム |
| 赤ピーマン | ビタミンCやβ-カロテンが青ピーマンより多い |
| パプリカ | 肉厚で甘みがあり、色によって栄養成分にも違いがある |
| ししとう | ピーマンと同じナス科トウガラシ属で、料理に少量ずつ使いやすい |
ただし、栄養価だけで選ぶより、食べやすさや料理に合わせて選ぶことも大切です。
たとえば、苦みが気になるならパプリカやカラーピーマン、炒め物に使いやすいものがよいなら一般的な緑ピーマン、焼き物や煮びたしにしたいなら甘長ピーマンやししとうが使いやすいです。
めありピーマンは「栄養のために無理して食べる野菜」というより、色や形、食べ方を変えるとかなり楽しめる野菜です。苦みが苦手なら、赤ピーマンやパプリカは甘くておいしいですね。
家庭菜園で育てやすいピーマンの種類
家庭菜園で育てるなら、まずは一般的な緑ピーマンや、育て方の情報が多い品種から始めるのがおすすめです。
ピーマンは長く収穫できる野菜なので、家庭菜園でも楽しみやすいです。カゴメの家庭菜園情報でも、ピーマンは虫や病気の心配が少なく、1株からたくさんの実が収穫できる初心者にも栽培しやすい野菜と紹介されています。
家庭菜園で選びやすい種類
- 一般的な緑ピーマン
- こどもピーマン
- カラーピーマン
- 甘長ピーマン
家庭菜園でいろいろな種類に挑戦したい方は、種や苗を探してみるのも楽しいです。
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まとめ
ピーマンには、一般的な緑ピーマンだけでなく、カラーピーマン、こどもピーマン、ジャンボピーマン、甘長ピーマン、パプリカ、ししとうなど、さまざまな種類があります。
大切なのは、種類ごとの特徴に合わせて使い分けることです。
- 普段使いしやすい:一般的な緑ピーマン
- 苦みが少ない:こどもピーマン、パプリカ
- 彩りがよい:カラーピーマン、パプリカ
- 肉詰め向き:ジャンボピーマン
- 焼き物・煮びたし向き:甘長ピーマン、ししとう
ピーマンは、選び方を知ると料理も家庭菜園も楽しくなる野菜です。
また、日本のピーマンと海外の green pepper は、同じように見えても、実際にはかなり印象が違います。
アメリカで一般的な green pepper は、大きくて肉厚な green bell pepper で、日本の小ぶりなピーマンよりも、緑色のパプリカに近い存在です。
韓国や中国、ヨーロッパでも、ピーマンに近い野菜はありますが、呼び方や形、料理での使われ方には地域差があります。
ピーマンの種類を知ると、日本の野菜としてのピーマンの個性も見えてきます。
参考文献
- 農林水産省「パプリカとピーマンの違いについて教えてください。」
- タキイ種苗「ピー太郎 ピーマン」
- タキイ種苗「ピーマン・トウガラシ一覧」
- カゴメ「ピーマン栽培 初心者もプランター家庭菜園で簡単に収穫できる」
- タキイ種苗「京みどり ピーマン」
- USDA SNAP-Ed「Bell Peppers」
- Kochi Fresh「Japanese Green Bell Peppers」
- Maangchi「Green chili peppers」
- RHS「How to grow sweet peppers」
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