今月は、「自然のままの食べ物に立ち返ろう」という流れが、世界のあちこちで見えてきました。
アメリカの医師会が植物性の食事をあと押しし、最新の研究は「加工しすぎた食べ物」のリスクを指摘。日本でも、話題の食事法から新しい本が出ました。
自然派・プラントベースで暮らす私たちに、うれしいニュースとそうでないニュース、両方をお届けします。
① 米国:アメリカ医師会が「植物性の食事をすすめる」方針を決議
アメリカ医師会(AMA)が、2026年6月8日の年次総会で、ひとつの新しい方針を決めました。「医師たちの集まりや会合で、植物性(プラントベース)の食事の選択肢を増やそう」という内容です。
その理由として、植物性の食事が心臓の病気・高血圧・糖尿病の予防に役立つという科学的な裏づけがあること、そして温室効果ガスを減らし「地球の健康」にもつながることを、医師会として正式に認めました。
医師たち自身が健康的に食べることで、患者さんにもすすめやすくなる、という考え方です。お医者さんの団体がここまで踏み込むのは、大きな一歩といえます。
出典:Physicians Committee for Responsible Medicine(PCRM)(米国・英語)
めあり自分が健康であるからこそ、患者も健康になれますね。
② 米国:最新研究「超加工食品は“作り方”そのものにもリスクがあるかも」
アメリカのタフツ大学の研究チームが、2026年6月3日、興味深い研究を発表しました(American Journal of Public Health誌)。
「超加工食品(工場で何段階も手を加えた食品)」が体に良くないことは知られていますが、これまでは「砂糖や塩、精製された原料が多いから」が理由だと考えられてきました。ところが今回の研究では、栄養の中身を同じにそろえて比べても、超加工食品をたくさん食べる人ほど健康状態が悪かった、という結果が出たのです。
つまり、中身の栄養だけでなく、「工場で加工するという過程そのもの」(食品の構造の変化、添加物、包装由来の化学物質など)にも、独立したリスクがあるかもしれない、ということです。アメリカでは大人のカロリーの半分以上、子どもでは約6割が、こうした超加工食品から来ているそうです。
「なるべく自然のままの食べ物を」という自然派の考え方を、science(科学)の面から裏づけるニュースといえます。
出典:Tufts University(米国・英語)
めあり食へのこだわりはシンプルイズベスト ですね
③ 世界:プラントベースは「フェイクミート」から「素材そのもの」へ
ここ数年、植物性の食事といえば「本物そっくりの代替肉(フェイクミート)」が話題の中心でした。ですが2026年は、その流れが変わりつつあります。
世界のトレンドを見ると、人工的に作りこんだ代替肉よりも、豆腐・きのこ・豆類・野菜・全粒穀物といった、加工度の低いシンプルな食材が見直されています。「目新しさ」を追う時期から、毎日の習慣として根づく時期へと、市場が成熟してきたのです。
とくに、栄養があってお肉のような食感も持つ「機能性きのこ」や、腸を整える「食物繊維」が、次の主役として注目されています。サプリに頼るより食材で整える、という自然派の考え方とも、相性のよい流れです。
出典:VegNews(米国・英語)
めありお肉→代替肉→シンプルな素材
④ 日本:話題の「四毒抜き」から、初のダイエット本が発売(賛否があります)
「小麦・植物油・乳製品・甘いもの」の4つを控える健康法、「四毒抜き」。そのベストセラーシリーズから、初めてダイエットに特化した本『四毒抜きダイエット』が、2026年6月22日に発売されました(フォレスト出版、著者・榎弥生さん、監修・吉野敏明さん、336ページ、税込1,870円)。
この食事法を実際に試してみると、結果的にお菓子や揚げ物、加工された食品が自然と減るので、食生活全体が整いやすい、という前向きな面があります。一方で、専門家の中には「4つすべてを“毒”として一律に避けるのは、科学的な根拠が十分とはいえない」「植物油にも体に必要な油があり、ひとくくりにはできない」という指摘もあります。効果が科学的に確立された方法ではない、という点は知っておきたいところです。
話題になっている事実をお伝えしつつ、始める場合は、極端になりすぎないこと、心配なときは専門家に相談することをおすすめします。
出典:フォレスト出版 / VOIX life(日本・日本語)
めあり私自身、はじめの半年はバキバキ4毒抜き実践、今はゆるくですが続けていて、体調はとても良いです。不調があった人ほど、変化を感じやすいのかもしれませんね
⑤ 世界:オーガニックの作物は「栄養がぎゅっと詰まっている」研究が後押し
「オーガニックって、本当に体にいいの?」。よく聞かれるこの疑問に、研究が答えを出しつつあります。
持続可能な「再生農業(リジェネラティブ農業)」で育てた作物は、ふつうの方法で育てたものより、抗酸化物質やビタミン・ミネラルが多い、という研究が紹介されています。穀物では、有害な金属カドミウムが少ないという報告もあります。
オーガニックを選ぶ理由を、なんとなくの「良さそう」ではなく、科学的な裏づけで説明できるようになってきました。「なぜオーガニックなのか」を、あらためて考えるきっかけになりそうです。
出典:Nutrition Insight(国際・英語)
めあり栄養がしっかりしていて、余計なものが少ないのは安心ですね

